犬にとって睡眠はとても大切です。成犬でも1日の半分以上は寝ている子が多く、平均睡眠時間は1日12時間~15時間程度は必要と言われ、人間よりも長く取る必要があります。
ただ、これだけ長い睡眠時間を1回の眠りで取らなくてはいけないのかと言うと、そうではなく、1日のトータルで12時間~15時間の睡眠が取れれば大丈夫です。人間から見たら、寝過ぎのようにも思えますが、犬にとっては適切な睡眠時間です。
また犬を飼うと分かりますが、ワンちゃんは目を離せばしょっちゅう寝ていることが多いです。ですが、よく寝るなと思うかもしれませんが、犬がしっかり熟睡できるのは、1日平均睡眠時間の2割程度と言われ、残りの8割はうたた寝状態と言われています。
つまり、寝ていても眠りがとても浅いため、体に触ったり、物音などがするとすぐに起きてしまうのはこのためです。これは犬の習性によるもので、犬は外敵から身を守るために、何かあったときにすぐに回避行動を取るようにできています。
ですので、よほど安心した環境でないと犬は熟睡することができません。これには信頼できるリーダーと安心できる生活環境、この2つが揃わないと犬はなかなか熟睡することができません。
また、逆に犬との主従関係が出来ておらず、リーダーが犬になってしまっているご家庭では、ワンちゃんは常に家族を守らなくてはならないといけないという責任を持っていますので、このようなご家庭で飼われているワンちゃんは睡眠不足に陥りがちです。
犬は睡眠不足になると、イライラしたり、怒りっぽくなったり、精神的に不安定になる子もいます。もしあなたの飼っているワンちゃんが、精神的に不安定にある場合、このようなことが原因となっているかもしれません。
犬の健康状態を適切に保ち、安心して眠れる環境を作ってあげるには、ワンちゃんが信頼するリーダーにあなたがなり、安心できる生活環境を作ってあげることが必要になってきます。
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